中田翔復帰は「正しい判断」だったのか 中島・ウィーラーの出番減で「逆効果」の懸念も

J-CASTニュース

   プロ野球のシーズンも終盤に入り、ここからの戦いは1試合の勝敗が大きな意味を持つ。その中で巨人が手痛い取りこぼしを喫した。

   2021年9月21日に敵地・マツダスタジアムで最下位に低迷する広島に0-2の零封負け。首位・阪神が勝ったため、3.5ゲーム差に開いた。この日に1軍昇格した中田翔が「6番・一塁」でスタメン出場したが、3打数無安打2三振。起爆剤にならなかった。


  • 中田翔(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)


  • 中田翔選手のインスタグラム(@shonakata_official)より

「2軍でいくら打っても…」

「スイング自体は決して悪くないですが、2軍でいくら打っても1軍の投手は球の質が違う。中田は実績のある選手ですが今年のパフォーマンスを見ると、戦力になるか分かりません。

一塁の守備力に定評がありますが、打撃で言えば中島宏之、ウィーラーの方が計算できるし、厄介な打者です。この勝負所で中田を1軍に上げて試合で使うことが吉と出るか凶と出るか…、中田の復活を信じた原監督の決断がペナントレースの行方を大きく左右すると思います」(スポーツ紙記者)

   過去に打点王を3度獲得し、侍ジャパンでも4番を担った主砲だが、今季に関していえば度重なる故障の影響もあり、本来の輝きが見られない。

   日本ハムで「不動の4番」としての期待を大きく裏切り、打率.193、4本塁打、13打点。チームメートへの暴行トラブルが発覚し、野球ファンを失望させた。8月11日に1軍、2軍すべての試合を対象に無期限の出場停止処分が科せられたが、20日に巨人に電撃トレードで移籍する。

   新天地で本人の必死な思いとは裏腹に結果がついてこない。8月22日のDeNA戦(東京ドーム)で移籍後初アーチの5号2ランを放ったが、見せ場はこの一打だけだった。移籍後13試合出場で打率.156、1本塁打、2打点。9月11日にファーム降格した。

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