「製品テストは、認定を販売することでを収益化できる」: ハースト 研究所のローラ・コーエン氏

DIGIDAY

英ハースト(Hearst UK)が抱える家庭用品・ライフスタイル誌「グッド・ハウスキーピング(Good Housekeeping)」が築き上げた製品テスト・レビューは、その水準の高さから同社の他のタイトルにも拡大されることになった。

同誌は100年近くにわたり、さまざまな家庭用品を試したうえで評価を下し、おすすめ商品を掲載してきており、彼らが信頼を勝ち取った読者たちはおすすめされた商品を購入している。現在、グッド・ハウスキーピング研究所(Good Housekeeping Institute)はハースト研究所(Hearst Institute)に拡大され、英国を拠点とするほかのタイトルでも、同誌が読者からの信頼を強化するために使ってきたのと同じリソース、専門家、テスト施設を利用できるようになった。

米DIGIDAYが提供するポッドキャストの最新回では、英ハーストの認定責任者であるローラ・コーエン氏が出演。ハースト研究所の物理的な運営と、より多くのブランドと提携すること、そしてアフィリエイトコマース収益を通じてマネタイズが可能なコンテンツの量を増やすことにおいて、この拡張が何を意味するかについて語っている。

以下は、会話のハイライトに読みやすさのために若干の編集を加えてある。

グッド・ハウスキーピング・モデルの複製

「グッド・ハウスキーピング研究所(GHI)は1924年から製品テストを行ってきたので、創立100年近くになる。私たちは、GHIが持つ高い信頼性と権威を活用し、それをハースト(Hearst)、コスモ(Cosmo)、ハーパーズ・バザー(Harper’s Bazaar)、エスクァイア(Esquire)、メンズ・ヘルス(Men’s Health)、ウーマンズ・ヘルス(Women’s health)を含むすべてのブランドに拡大している。私たちはGHIが行っていること、つまり製品をテストし、消費者に本当に役に立つと感じてもらえるレビューを書くこと、をハースト全体に広げている」。

多様なエディトリアルの観点への広がり

「私たちのブランドの多くは、ビューティ、音楽、女性の健康、男性の健康について書いているが、(たとえば)同じビューティでもハーパーズ・バザー、コスモ、エル(Elle)、グッドハウスキーピングでそれぞれ少し異なる視点を持っている。そのため、たくさんの異なるブランドを横断する形でもそれぞれに製品テストの意義がある。アイクリームひとつを取っても、グッドハウスキーピングが取り上げるブランドとハーパーズ・バザーが取り上げるものでは若干異なるからだ。その結果、あらゆる商品をテストしすることになる」。

レビューで収益を得る

「製品テストを収益化する主な方法は、認定を販売することだ。グッド・ハウスキーピング研究所の承認、もしくはハーパーズ・バザー承認という形だ。通常は、テストに合格した個々の製品に対して、6カ月から12カ月のライセンスを提供する。その後、クライアントが望めば、ライセンス期間の終わりに更新について話し合うことができる」。

「アフィリエイトやeコマースでも収益を上げている。私たちが行っているすべてのテストから膨大な量のコンテンツが生まれ、そのコンテンツはさまざまなハースト・ブランドのウェブサイトでホストされている。記事のなかでもっとも売れている商品は、横に(承認の)ロゴがついている商品ということが分かっている」。

[原文:Hearst UK wants all of its brands to have Good Housekeeping’s authority in product testing

KAYLEIGH BARBER(翻訳:塚本 紺、編集:長田真)

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