先週末、SNSを眺めていると、搾りたてのオレンジジュースを提供する自販機が話題になっていた。「Feed Me Orange(フィード・ミー・オレンジ)」というらしく、日本初上陸だという。ネットでの反応は「飲んでみたい」「おいしそう」など、おおむね好意的な感じだ。
興味深いが、設置場所はどうせ都心部だろう……と思っていたら、埼玉の場末にある筆者の自宅近くの商業施設が初回導入店舗のうちの一つだった。何でここに!? まあいいや、せっかくだし飲みに行ってみよう。
・500円
ということで、こちらが発見した話題の生しぼり自販機。もともと近場の団地や住宅街に住む地元民が日々の買い物に利用する系の商業施設。普段から混雑するような場所ではないので、密な状況は発生していなかった。ネットで見たと思しき人々が「例のヤツじゃん」的な感じでやってくる様子も見たが、基本的には空いていた。
中を覗いてみると、自販機の中には沢山の丸ごとそのままなオレンジが入っている。本体に設置されているモニターには「7℃」と表示されていたので、おそらくこのオレンジたちは冷やされているのだろう。
1杯につき「オレンジ3,4個を贅沢使用!」とのこと。支払いは現金のみで、お値段は1杯500円だ。ネットでは「高い」という意見も見たが、オレンジ1個の値段を考えれば妥当だと思う。さっそく1杯買ってみよう。
・生しぼり
どうやって絞るのか気になっていたが、自販機内部の様子が見えるのでなんとなくわかる。上からオレンジが丸々1個転がってきて、それが半分にカットされ、絞られる様子が閲覧可能だ。中にゴミ袋が設置されており、果汁を絞られたオレンジは袋の中に落ちていく。
個人的には清掃の頻度や納入されるオレンジの状態などが気になるが、まあ、そこはなるようになっているのだろう。搾り終えたら、しっかりとビニールで蓋をした状態で出てくるぞ! あまり雑には扱えないが、これならこぼさずに持ち帰るなどしやすいだろう。
サイズはボールペンと比較してこんな感じ。
自販機に個補装のストローが用意されているので、それで飲むことができる。
飲んでみると、思った以上にしっかりと冷えていてウマい。味は紛れもなく絞られたオレンジそのままの味だ。これほど味が約束された飲み物というのは、あまり無いはず。生のオレンジの味である。好きな人にはたまらないだろう。
飲みながらしばらく眺めていたが、どちらかというと大人よりも子供の興味をひくパターンが多いようだった。オレンジ生しぼりマシーン的な機構が内部で動く様子というのは、中々にキッズの好奇心を刺激するもよう。子供が多い場所や、テーマパークなど設置場所次第ではそこそこ繁盛しそうだ。
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.