中田翔めぐる報道になお「違和感」持つ野球ファンも 「長嶋茂雄さえ出せば…」打撃指導にあがる声

J-CASTニュース

   2021年9月11日に日本ハムから移籍後初めて二軍降格となった巨人・中田翔(32)に対し、巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄氏(85)が13日、直接打撃指導を行ったことが同日各メディアで報じられた。

   長嶋氏は中田の移籍直後の8月22日、巨人-DeNA戦の試合前に中田を激励。中田は試合で本塁打を放つ活躍を見せたが、これらの報じ方にインターネット上の野球ファンの中には違和感を持つ向きもある。

  • 中田翔選手(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

    中田翔選手(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

  • 中田翔選手(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

長嶋氏の指導についてファンは…

   長嶋氏による中田への指導の様子は、スポーツ報知・日刊スポーツ・スポニチアネックス・デイリースポーツなどのスポーツ紙各紙で報じられ、またNHK NEWS WEBでも伝えられている。複数の報道によると、長嶋氏は指導に際して、中田について「心配要らない」「特大ホームランが見られると思う」などとコメントし、中田も「恩返し」したいなどとしたという。

   こうした内容が報じられると、ツイッター上のプロ野球ファンからの反応は賛否両論。「めっちゃ期待されてるよね」という声もあれば、違和感を覚えるという意見もある。「長嶋茂雄さえ出せば中田翔へのバッシングが引いてまた一軍へ上げられるという実に安直なアレですな」「中田翔のイメージアップ戦略のために、長嶋茂雄を酷使するのは勘弁して欲しい」というように、ストレートに美談とは受け止められないとみられるファンの声がある。

   中田は8月11日、当時所属していた日本ハムのチームメイトへの暴行事件により、球団から無期限の出場停止処分が発表されたが、8月20日に日本ハムから巨人への無償トレードが発表された。8月21日には一軍出場選手登録され、巨人選手としての初出場となった。移籍によって処分発表から10日後には試合に復帰した経緯や、両球団の対応には、当時違和感を表明していた球界関係者もいた。

   日本ハムOBの岩本勉氏(50)のラジオ「岩本勉のまいどスポーツ」(文化放送)8月23日放送回での発言だ。「背番号10番という中田に対してのすごくリスペクトもあって中田はラッキーやなと思って見てた。でもその後、長嶋(茂雄)名誉監督にあいさつする。当然でしょう。でもそれをわざわざ報道したりとか、医療従事者への300万円の寄付とかそういう報道があったでしょ。美談を無理やり作っているように感じてしょうがなく」「ジャイアンツも美談じゃなくて厳しい目も持っておくべきだ」と話し、巨人移籍後のメディアの報道姿勢にも疑問を表明していた。

(J-CASTニュース編集部 大宮高史)

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