オンラインで人間関係を構築するための「5つの方法」とは?

GIGAZINE
2021年09月12日 12時00分
メモ



新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによって多くの企業がリモートワークを導入していますが、対面でやり取りする機会が減ってしまったことにより、「人間関係の構築や維持が難しい」と感じている人も多いはず。そこで、リーダーシップや職場環境の専門家であるレイチェル・クック氏が、「オンラインで人間関係を築く5つの方法」を解説しています。

5 Thoughtful Ways to Build Relationships Virtually
https://www.quickanddirtytips.com/business-career/build-relationships-virtually

ソーシャルディスタンスを維持してリモートで仕事をすることは、COVID-19の感染拡大を防ぐためには重要なことですが、一方で人間関係が希薄化して孤独感を覚えやすくなる問題もあります。一方で、不安定な時代を切り抜けるためには、人間関係がこれまで以上に重要になるとクック氏は主張。対面でのランチやコーヒーブレイク、会議、退勤後の食事といったイベントがない中で人間関係を築く方法について、クック氏は以下の5つを挙げています。

◆1:戦略的に自分を位置づける
誰かと意味のあるつながりを持つには、「自分がどういう存在であり、どういう理由でつながるべきなのか」をアピールすることが重要です。自分の存在を意味づけるものとしては、専門的なスキル・興味のある物事・所属する企業やコミュニティ・趣味・母校などさまざまなものがあります。クック氏は、こうした自分自身に関するプロフィールをSNSなどに掲載することが、人間関係を築くスタートになると主張。その上で、「自分をどのような存在として位置づけるのかを戦略的に考える」ことも、潜在的な友人や取引相手に影響を与えるとしています。

単純に人間関係を築きたいと言っても、「同業者のネットワークを広げたい」「中小企業のクライアントを探したい」「新しい仕事が欲しい」「特定の分野における専門家として周知されたい」「古くからの友人やクラスメイトとつながりたい」など多様な目的があるため、自分の求めるものを明示することが大事だとのことです。


◆2:広い心で人のために貢献する
新しい人間関係を作ったり古いつながりを復活さたりする簡単な方法として、「自分の時間やスキル、専門知識を提供する」という手段があります。たとえば、クック氏の友人であるジェームズという人物は、現在は一緒に仕事をしていない相手であっても、将来を見据えて人間関係に投資し続けることが重要だと考えているとのこと。そのため、パンデミックに伴ってリモートワークへの移行が進んだ際、顧客に連絡を取って「仮想的なチームをまとめる方法」について役立つ知識をレクチャーしたそうです。

同様の原則は個人間の関係だけでなく、コミュニティにおけるつながりを作る上でも重要です。ファッションデザイナーのクリスチャン・シリアーノ氏はパンデミックで医療用品が不足した際、自らのチームでフェイスマスクの製作を行うことを申し出ました。この動きを「売名行為」と非難する人もいるかもしれませんが、こうした動きはシリアーノ氏とコミュニティの人々を結びつける役に立ったとクック氏は述べました。


◆3:オンラインのディスカッションに参加する
なかなか現実のイベントに参加しづらい状況が続く状況では、オンラインのディスカッションに参加することで人間関係を構築できます。LinkedInなどのソーシャルメディアでは、大学の卒業生、特定分野に従事する同業者、あるトピックやテクノロジーに興味を持つ人々など、共通の関心を持つ人々のために組織されたオンライングループに参加できます。また、オンラインで見つけた記事にコメントを残したり、著者に連絡を取ったりすることでも新たな会話や関係を始められるとのこと。

さらに、オンラインのディスカッションは新たな人間関係を築くだけではなく、家族や友人との仲を深める上でも有効です。FaceTimeやZOOMなどでビデオ通話を開催し、食事やドリンクを楽しみながら会話をすることも、人間関係の維持に有益です。

◆4:知識を戦略的に共有する
人間関係を築きたい特定の誰かに専門知識を提供するだけでなく、オンラインで発見した有益な記事をソーシャルメディアなどで共有することも、新たな人間関係を生み出すきっかけとなります。この場合、単に記事を共有するだけでなく自分が記事から学んだことや、記事がいかに魅力的なのかを訴える言葉を添えることが重要だとクック氏は述べています。

また、読んだ記事が特定のクライアントや同僚、上司などと最近交わした会話や、一緒に取り組んでいる課題に関連としている場合もあります。こうした場合も、電子メールやチャットなどで記事を共有し、その記事がなぜ読むに値するのかを伝えるといいとのこと。


◆5:オンライン学習に参加する
近年ではLinkedIn LearningCourseraUdemyなどのオンライン講座が充実しており、ビジネスから言語、趣味にわたるさまざまなトピックを学習できます。一部の学習プログラムではオンラインディスカッションの機会があるほか、友人や同僚と一緒に同じコースに登録し、毎週オンラインで各自の洞察や疑問を共有することもつながりを保つ役に立ちます。

クック氏は離れた場所に住んでいる友人と一緒にイェール大学の講義に登録し、共同で学習することを楽しんでいるとのこと。「共同学習体験は、あらゆる規模のグループ間で有意義かつ長期的なつながりを構築する強力な方法です」と、クック氏は述べました。


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