派閥の結束力すら無くなった自民 – 菊田真紀子

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新型コロナウィルス感染症の新規感染者数や医療のひっ迫具合等から、19都道府県について30日まで緊急事態宣言が延長されることとなりました。

全国の感染状況について減少の傾向も見られますが、新たな変異株等の心配もあり、まだまだ感染拡大防止に集中していかなくてはいけません。

こうした中、11月頃をめどに、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が出ている地域について、酒類提供や営業時間の制限を緩和し、接種・陰性の証明があれば会食についても緩和する方針が出されました。

確かに経済活動を回していくことも重要であり、感染拡大防止と両立するのであれば検討していくことは必要です。

しかし、このタイミングでの行動制限緩和が更なる感染拡大を招くことにならないか、自主的な判断でワクチン接種を希望しない人が不利益・差別的扱いを受けることはないのか等、丁寧に議論しなくてはいけません。

本来であれば、国会という国民にも開かれた場で議論すべきですが、与党は国会を開こうとせず、自民党総裁選という権力闘争に明け暮れています。

しかも、ワクチン担当大臣が総裁選出馬となれば、コロナ対応と両立できるのか与党内からも疑問の声が上がっています。

どの「顔」なら次の選挙で勝てるか、看板の付け替えに血眼になっている今の自民党は派閥の結束力さえ無くなった様子です。IR汚職で実刑判決が下った秋元司衆議院議員は、いまだに現職としてバッジをつけ続け、自民党はけじめをつけさせることもしません。

あまりにも不誠実でだらしのない政治家の姿に、怒りと絶望が広がっています。次の総選挙で決着をつけるしかありません。子どもたちに恥ずかしくない大人の姿、政治の姿を示せるよう頑張って参ります!