宗男氏 地頭の良い政治家少ない – 鈴木宗男

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 昨日は北海道胆振東部地震から3年の日だった。44人の尊い命が奪われた。あらためて心からのご冥福をお祈りしたい。

 平成30年9月6日午前3時7分地震が発生した。あの時、私は東京に居て、夜中であり寝ていた。3時20分に電話がなったので、取ると小野寺五典防衛大臣からだった。「鈴木先生、今、北海道で大きな地震が起きました。自衛隊を派遣し、万全を期します」とのことだった。慌ててテレビのスイッチを入れると被災現場が中継されていた。

 あとで知ったことだが、小野寺大臣はローマに出張中で、そこから電話をくれたのだった。

 私の父の出身地は宮城県栗原郡志波姫村で、中選挙区時代、小野寺氏が立候補した際、選挙区だったので、その時からの縁である。

 小野寺大臣の政治家としての勘所、地頭(じあたま)に感心したものである。

 政治家は、勉強した政治家はいらない。「頭の良い政治家」が必要である。今、高学歴、偏差値秀才の政治家は与野党たくさんいるが、頭の良い、特に地頭の良い政治家は少ない。

 私の言う「頭の良い政治家」「地頭の良い政治家」とは他人(ひと)の声、想いを、声なき声をしっかり受け止めているかということである。

 阪神淡路大震災、東日本大震災の時でも「こんな時、田中角栄ありせば」という話がよく出てきた。田中先生は小学校しか出ていないが、「地頭」が良かった。だから語り継がれていると理解する。

 自由民主党総裁選挙、いろいろな人の名前が出ているが「地頭」の良い人は誰か。外からよく見ていきたい。

 それにしても自由民主党には人材がいると感心する次第だ。長年培われてきた財産、人材養成が活きていると感じる。

 17日の告示まで誰が出てくるのか注目したい。

※9月8日(水)20:00~21:55 BSフジ「プライムニュース」に生出演します。

 テーマは、「駐日ロシア大使に聞く…ロシアの対日戦略」となっております。是非、ご覧になって下さい。

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