感染者数巡るコロナ軽視派の矛盾 – かさこ

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あれ?1ヶ月前は感染者数なんて関係ない!って言ってたのに、なぜ感染者数が減るとその数字を根拠にするのか。
矛盾ではないのか。

デルタ株の感染が拡大しても「コロナはたいしたことはない」と主張する方々がいます。
その主張は「あり」だとは思いますが、ただその大半が論理破綻しています。

なぜか。
その時々で一番少ない数字でたいしたことないと出張するから。

7月になって感染が拡大し感染者数が増えていく中、コロナたいしたことない派の論拠はこう。
「感染者数なんて何の意味もない!」
「感染者数は増えたって関係ない!」
「重症者数が大事だ!」
「死者は東京なんてほとんどいない!」

ところが今、コロナたいしたことない派はこう主張しています。
「東京は感染者数がピークアウトした。もう問題ない」

え?感染者数は関係ないっていってたのに、なぜ減った時だけ感染者数を論拠に用いるのでしょうか?

そもそも「感染者数より重症者数や死亡者数が大事」と言っていたはず。
8月27日の重症者数は全国で2060人。
第3波や第4波より多く、1ヶ月前の522人からわずか1ヶ月で1500人も増えています。

感染者数より重症者数の方が大事ではなかったのか?

では死者数はどうか?
*数字は東洋経済オンラインより

1ヶ月前の1日の死者数
7/25:5名
7/26:8名
7/27:14名

現在の1日の死者数
8/25:44名
8/26:60名
8/27:54名
1ヶ月前に「たいしたことない」といっていた数字からかなり増えていますが、死者数は言及せずに「感染者数はピークアウトしたから問題ない」としか言わないのです。

コロナはたいしたことはない!という意見はありだと思いますが、しかし、そう主張している人の多くはその時々で少ない数字しか提示しないという印象操作をしています。

感染者数が増えてくると自分の主張が危うくなるので、「感染者数は関係ない!重症者数や死者数で見るべきだ!」と主張し、重症者数や死者数が増えてきた時は自分の予想と外れてしまうので、「感染者数はピークアウトした!問題ない!」とその時々に都合のいい数字しか取り上げない。

しかし、こうした初歩的な詐術にだまされてしまう人も非常に多いという印象。
毎回もっともらしい数字を出しているので正しいと思い込んでしまいがちですが、感染者数は関係ないといいながら、減った時だけたいしたことはないという根拠にするのは、さすがにひどい矛盾かと思います。

先日、SNS上の友達がコロナに感染して体験談を投稿していたのですが、その時に印象的だったのが下記のような文言。

・・・・・・・・・・・・
SNSからコロナ情報を得て
「コロナなんてたいしたことない!
マスゴミいい加減にしろよ!」
と思っていたのに
実際に感染したら「マジ、キツイぞ!」
・・・・・・・・・・・・

SNSで「コロナたいしたことない」と主張しているインフルエンサーは、その時々で少なそうな数字を使っているだけで、実は論拠に一貫性がなく、ただ「たいしたことない」という結論ありきで誤解させている可能性があることをぜひ頭に入れておいてください。

それにしても感染者が増えている時は「感染者数は関係ない」といい、感染者が減り始めたら「感染者数が減ったから大丈夫だ!」というのはあまりにお粗末ではないだろうか。

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