新自由主義と類似 DaiGo氏の主張 – 猪野 亨

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 生活保護を受けいている人たちやホームレスは生きている価値がない

などという自身の見解をユーチューブで流して炎上したメンタリストDaiGo氏。
 私ははじめて、このメンタリストDaiGo氏の存在を知りました。

 内容自体はひどいし、傲慢です。ところどころの抜粋です。

「僕は生活保護の人たちにお金を払うために税金を納めてるんじゃないからね。
生活保護の人に食わせる金があるんだったら猫を救って欲しいと僕は思うんで。」

「人間の命と猫の命、人間の命の方が重いなんて全く思ってないからね。自分にとって必要ない命は軽いんで。だからホームレスの命はどうでもいい、どちらかっていうといない方がよくない?ホームレスって、言っちゃ悪いけど、いない方がよくない?」

「もともと人間は自分たちの群れにそぐわない、社会にそぐわない、群れ全体の利益にそぐわない人間を処刑して生きてるんですよ。犯罪者殺すのだって同じですよ。犯罪者が社会にいるのは問題だしみんなに害があるでしょ、だから殺すんですよ、同じですよ」

 自分にとって必要のない命は軽いというのはすべて自分を基準にしています。sこに傲慢さがあります。
 これに対して謝罪を拒否されていようですが、それはそうでしょう。炎上狙いなんですから。
 弁明というかさらに挑発しているみたいです。

「残念ながら、僕を叩いている人たちよりも、僕は彼らのことを保護してますよ。何でかって言うと、税金めちゃくちゃ払ってるから」

「そこら辺のアンチの人たちよりも、たぶんアンチは図星になると思うんですけど、僕ははるかに税金払っていて、僕は税金の使い道を決めれる立場にないので、残念ながら僕が払ったたくさんの税金は他の人よりも比率が高いから、生活保護だったりホームレスの保護に回る可能性が非常に高い。だからホームレスの人権がああだこうだ言ってる人よりは僕、助けてますんで、そういう意味では『残念でした!』ってとこだし」

「叩きやすいから叩くんだと思うんですよ。もしそのホームレスとか生活保護の人が大事だと思うなら、自分の身銭をもっと切って助けてあげたらいいんじゃないですか?」

 「大して税金も納めてなくて、口で言うだけで保護にプラスになることを何もしてない人間がとやかく言う筋合いはないんじゃないの?と僕は思っちゃいますからね」

 この多額の税金を納めているというところがポイントのようです。
 なので、ヘイトとか優生思想とかいう観点から批判されると、私はちょっと違うのかなという気がします。
 DaiGo氏の価値の有無の基準はその人の属性ではなく納税額と思われるからです。その観点から働けない人たち、精神病患者、知的障がい者などは生きている価値がないということになりますが、それは優性思想からではありません。極論すれば、その人が精神疾患を発症する前に大金持ちになっていて、その資産で食っていけるということであれば、その人は価値があるという結論になるという発想だと思われます。

2021年8月8日撮影

 もっとも多額の税金を納めていると言ったところでこのDaiGo氏が何らかの生産性のあることをしているわけでもなく、炎上ネタで集金している程度ですから、私からみれば何の経済的価値もありません。娯楽程度です。私たちの生活の豊かさには直結していません。市中にあるお金を集めて収入と言っているだけのことです。この程度のことで多額の税金を納めていると言っても、一体、何でこんなことで優越感に浸れるんだろうと不思議です。ほかに優越感に浸れるものがないのでしょう。
 DaiGo氏にとって唯一の基準が納税額なのかもしれません。

カジノ構想に断固、反対する 経済的に見合わないギャンブル

 ところで、この発想をみて思い出しませんか。
 そうです、竹中平蔵さんたち、新自由主義者の発想です。消費税大賛成、究極は人頭税が一番の平等という発想の人たちです。
竹中平蔵氏は御用学者の筆頭格! 国民は正社員を望んでない!?

 このDaiGo氏は時代の申し子でしかなく、これを優生思想とかヘイトなる観点から批判したらずれます。
 今の経済支配体制そのもののイデオロギーなのです。

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