ワクチン接種者の自由回復が感染防止と経済の鍵

アゴラ 言論プラットフォーム

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知事会がお盆など夏休みシーズンに、都道府県境をまたぐ不要不急の旅行・帰省等は「行かない」「呼ばない」「延期」の選択をと呼びかける愚劣な呼びかけをしている。どうしても移動する必要が生じた場合には、事前のPCR検査も活用しましょうと寝ぼけたことを言っているが、どうしてワクチンの話が出てこないのか。

海外ではワクチンを打てば行動の自由が与えられる、打たない人はPCR検査で代替できるが、期間は三日以内とか厳しく、ワクチン接種の妨げになるので制限しようという動きなのに、逆行した愚かきわまる知事会の声明で話にならない。

基本的にはワクチンを打ったら危険がゼロになるわけでないが、行動を制限するほどの危険はない。ワクチン接種せずにマスクしたり手を洗ったりするよりはるかに安全だ。

まして、ワクチン接種した人同士では危険は極めて少ない。であれば、全員がワクチン接種した人同士は基本的には接触は自由であるべきだし、片方が接種しておれば、マスクや手洗いなどで気をつければ、まず大丈夫だ。

また、ワクチンを接種したら自由が取り戻せるということでこそ、ワクチンの接種率が上がる。また、ワクチンを高齢者が接種したら帰省して両親や祖父母に会えたという人が増えることもワクチン接種の促進要因になる。それをワクチン接種をしてもさらにPCR検査しろというのではワクチン接種意欲に水を差すだけだ。

たしかに、ワクチンの供給が十分でない中で不公平だという人もいるだろうが、むしろ、ワクチン接種をした人が食事をしたり帰省をしたりして経済を動かしていくことが大事だ。それを尾身茂分科会長や医師会長のような経済はどうでもいい人や、自分たちへの風当たりを避けることしか興味のない馬鹿な知事など、政治家や官僚が経済も医療も毀す。私の提案は、全員がワクチン接種したら規制は撤廃することだ。48時間内のPCR検査はワクチン一回接種に相当するなど、基準をつくって部分解禁も採用して欲しい。

職場と家庭内での感染防止にも注意喚起を

いま感染拡大の原因になっているのは飲食より、むしろ職場感染とそれを家に持ち帰っての家族間感染だ。それならば、職場でも会議はできるだけズームなどオンラインで、指示も電話でという原則にすべきだ。

また、家庭内でもワクチン接種をしていない人が二人いる食事は一緒にしない。テレビはリビングでなく自室か、あるいはマスクをしてということを呼びかけるべきだ。

また、ワクチンの接種については、仕事や家族のいろんな事情でワクチン接種を強く希望する人を優先にすべきだ。ただでやってくれるならしておこうかという人はあとでいい。

その踏み絵として、ひとつの提案は、第一回はアズトラゼネカでいいという人を優先し、二回目はファイザーかモデルナにすればいい。

アストラゼネカを投入することを決めたが、自由に選べるならけちがついたアストラゼネカを選ばない人が多いことが予想される。その意味でも、一回アストラゼネカでいいなら早く打てるというのは有効だ。

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