
人気番組『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ系)が9月いっぱいで打ち切られるという。特番でのスタートから6年、レギュラーになってから4年半での撤退だ。チョコレートプラネットや鬼越トマホークなどの人気を定着させ、フワちゃんといったスターを多く発掘したことで知られる、日テレでも重要なプログラムの1つである。
「ドラマや映画の番宣では、常に優先される番組でした。役者側からの出演依頼もあったほどです。視聴率は2月のゴールデン2時間特番も個人5.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、昨年8月の同じくゴールデンの2時間も個人5.7%でしたから、日テレ内でも評価されていました」(テレビ局関係者)
そんな安定したプログラムが終焉となれば関係者のショックは計り知れないが、それは出演者も同様だろう。そのうちの1人が、ヒロミとともに司会を務めてきたフットボールアワー・後藤輝基だ。
後藤といえば、どんなタレントのコメントも必ず笑いに変える“例えツッコミ”を武器に「次世代のナンバーワンMC」として注目され、レギュラー番組を増やしてきた。『ウチのガヤ』の終了など、たいしたダメージにはならないはずだが……。
「実は、もう1本のレギュラー番組『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)も最近、不穏な空気が漂っているのです」(同)
『今くら』視聴率が『ホンマでっか』と肉薄
『今くら』は2012年7月から17年3月まで、現在の『ウチのガヤ』の放送枠で約4年オンエアされ、17年4月から現在の水曜夜9時台に昇格。以来、人気を博していたが、最近は裏番組に脅かされ始めているという。
「一時期低迷していた『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)が、回によってムラはありますが、じわじわと息を吹き返し、さらに『ワールド極限ミステリー』(TBS系)もあなどれない存在になってきています。
『ホンマでっか』は、昨年10月に総合演出などスタッフを大幅に入れ替えました。さらに、それまでは専門家がメインになっていた番組構成を『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)を意識した、芸能人のトークを主体としたものに転換したのです。また、『ワールド極限ミステリー』も、タイタニック号の沈没事故やダイアナ妃の非業の死など、何度もこすられているようなネタを“てらい”もなく正面切って放送。さらに、Snow Man をコーナーMCにするなどの策も講じています」(同)
ちなみに、6月2日の『今くら』と『ホンマでっか』の個人視聴率はともに4.8%で互角。6月14日は『今くら』の個人視聴率4.6%に対して、『ホンマでっか』は4.4%と、0コンマの世界で勝負している。風向きが変わりつつあるのだ。
『今くら』停滞の裏に徳井の不調
さらに、『今くら』を停滞させている理由がチュートリアル・徳井義実の不調だ。
19年10月に1億円を超える所得隠し・申告漏れが発覚し、芸能活動を自粛した徳井。翌20年2月から活動を再開し、20年10月には『今くら』に1年ぶりに復帰した。番組では、後藤との掛け合いやサブカルに詳しい徳井ならではの脱線トークが好評だったのだが……。