テスラがフルセルフドライビング(FSD:完全自動運転)機能を月額199ドル(約2万2000円)で提供すると発表しました。テスラはこれまでFSD機能を買い切り形式で1万ドル(約110万円)で販売してきましたが、これからはサブスクリプション形式で販売されることとなります。
Tesla launches its Full Self-Driving subscription package for $199 per month – Electrek
https://electrek.co/2021/07/16/tesla-launches-full-self-driving-subscription-package-199-per-month/
Tesla Full Self Driving subscriptions are now available for $199 a month – The Verge
https://www.theverge.com/2021/7/17/22581394/tesla-full-self-driving-subscription-available-199-month-elon-musk
テスラのFSDサービスを利用するには、同社のオートパイロット機能が必要となります。オートパイロットは同じ車線内でのハンドル操作、加速、ブレーキを自動で実行するという機能ですが、FSDではオートパイロットでは利用できなかった、自動駐車機能の「サモン」や信号や一時停止標識に自動で従う機能、さらには完全自動運転といったより高度な自動化機能が利用できるようになります。
そんなFSDを月額199ドルのサブスクリプション形式で提供すると、テスラが発表しました。FSD機能を有効にするには車載のFSDコンピューターをバージョン3.0以降にアップデートする必要があります。また、すでに廃止されている「Enhanced Autopilot(強化版オートパイロット)」の利用者の場合、月額99ドル(約1万1000円)でFSDを利用可能となる模様。
オートパイロット機能を搭載していないテスラ車の場合、専用ハードウェアを1500ドル(約16万5000円)で購入することで、FSD機能を利用可能となります。
テスラからFSD機能のアナウンスを受け取ったユーザーによると、通知にはFSDで利用できるようになる機能として「ナビゲートオンオートパイロット、自動車線変更、オートパーク、サモン、信号や一時停止標識に自動で従う機能」などが記載されているそうです。ただし、「現在FSDで有効になっている機能は、ドライバーによるアクティブな監視が必要であり、車両を自律的に走行させるものではありません」という注意表記もあるそうです。
なお、記事作成時点でのテスラのFSDでは完全自動運転は実現していませんが、テスラがレベル5の完全自動運転機能の提供を目指していることは明らかです。マスク氏はこれまで何度も完全自動運転について「実現できる」と発言しており、2021年1月の決算発表時には「2021年には人間を超える信頼性で車が自動運転できるようになると確信しています」と発言していました。
一方で、テスラ社内からは2021年内のレベル5の完全自動運転の実現は簡単ではないという発言も飛び出しているため、具体的にFSDで完全自動運転が実現する時期については不明です。
イーロン・マスクの「2021年中に人間を超える信頼性の自動運転が実現する」という発言をテスラ社員が否定 – GIGAZINE
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